看護師の紹介予定派遣について

希望の病院は、自分で探すと求人を出してないように思えたが、「派遣会社」や「看護師専門の転職サイト」に登録して問い合わせると非公開で派遣の求人が出ていた。そんなこともあるようです。

非公開求人は、人材派遣会社や転職を支援してくれるエージェントに登録して初めて知ることができる求人。特に紹介予定派遣として働くことが出来れば病院の直雇用職員としての道筋が出来ることになります。今は、病院の規模に関わらず、表立った求人を出さない病院も少なからずあり、その場合は非公開で人材派遣会社に求人が出ている場合がほとんどです。多少の縁故なども未だにありますが、それだけで充分か看護師の人材確保は成り立たないため、即戦力で働ける看護師を派遣で求めることが増えているようです。それだけ潜在看護師が人材派遣に登録しているという現実も見えて来ます。まず、紹介予定派遣の定義を見てみましょう。★ここで注意したいのは、「紹介予定派遣=正社員になる」というのは約束されていないということです。非常勤で勤務することを予定した派遣ということも大いにあり得ます。そのため、派遣会社だけで転職先を探すのではなく、看護師専門の転職エージェントに登録することも同時に行いましょう。

今回は、派遣についてご案内します。

紹介予定派遣とは、労働者派遣のうち、派遣先と派遣労働者の間の雇用関係の成立のあっせん(職業紹介)を行い、または行うことを予定しているものであり、派遣期間終了後に就職することを前提として、派遣事業者が労働者を派遣する制度です。紹介予定派遣では、受け入れ医療機関と看護職員がお互いを見極めてからの雇用成立となるため、より効果的な人材確保が可能になります。紹介予定派遣を医療機関が利用する場合には、関係者が紹介予定派遣制度を性格に理解し、適切に運用すること、また看護管理者の主体的な取り組みのもとに看護業務の整理など受け入れ態勢を整備することが重要になります。

出典 日本看護協会 紹介予定派遣(予定派遣紹介とは)より 抜粋

紹介予定派遣で看護師は、病院の雰囲気や福利厚生、働きやすさなどを正職員として雇用されるまえに知ることが出来、受け入れ医療機関は看護師のキャリアやスキルアップの意思、即戦力としての機動力の有無などを直接雇用関係を結ぶ前に確認することが出来るメリットがあります。それと合わせて、その場の雰囲気に馴染めるか、人間関係を円滑に築けるかどうかも双方が事前に確認することが出来ます。紹介予定派遣の人材選びを間違えると、現場で医療事故に繋がる恐れがあり、正規雇用の看護師に大きな負担がかかることが懸念され、就業条件、苦情への対応など、最終的に患者に必要な看護の質が低下してしまう恐れがあることも指摘されています。そのため、受け入れる医療機関は看護師選びに慎重であり、短期間で結果を出すようなことはないため、派遣の期間も必然的に長期となる場合が多いのです。

紹介予定派遣に登録する際、キャリアや今まで経験してきた診療科など、詳しく登録する必要があります。その上で、実際に派遣となる前に、ブランクが長い、研修の義務がない雇用形態で長く雇用されていたなど、実務経験の有無が確実に問われます。長く、自分のキャリアを活かして紹介派遣に登録するという方がほとんどだと思いますが、受け入れ先になる医療機関や病院側の懸念を念頭に置き、現場で身を引き締めて対応出来るかどうか、その場で即戦力と思わせることが出来るかどうかで将来の正規雇用の道を確定出来ると考えた方がいいでしょう。実働の多い病院だからこそ、将来正職員として働けそうな人材を紹介派遣として求めるわけですから、最初からある程度のスキルが求められているということは理解しておきましょう。

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